《ドレイクの安息地》と《見捨てられた石棺》でアドバンテージを稼ぐ青白のコントロールデッキになります。
《副陽の接近》が7マナのソーサリーを通す必要があるのに対して、こちらは3マナのカードを通せば良い点が優れています。

イクサラン環境のスタンダードデッキまとめはこちら



U/W Cycling By Paulo Vitor Damo da Rosa

Channel Fireballの記事でPaulo Vitor Damo da Rosaが青白サイクリングについての解説記事を公開していました。記事中にはPVがワールド・マジック・カップで使用したリストとサイドボードガイドも掲載されています。
U/W Cycling By Paulo Vitor Damo da Rosa

以下、記事の要約です。いかに《副陽の接近》よりも《ドレイクの安息地》のほうがよいかを語っています。
・《副陽の接近》は重たい、妨害しやすい、たいして防御力が低い(7点ゲインしても2枚目を唱える前に殴り殺される)

・《副陽の接近》はトドメをさすカードであって、ゲームをコントロールできない。一方、《ドレイクの安息地》は3ターン目にセットして、4ターン目にドレイク・トークンを2体出してブロッカーにしたり、プレインズ・ウォーカーを落としたりとゲームをコントロールできるし、フィニッシャーにもなる。

・コントロールデッキ相手に2枚目の《副陽の接近》をカウンター合戦で守ることは不可能だが、《ドレイクの安息地》は3マナと軽いので相手のカウンターから守ることができる。

・《副陽の接近》は7マナなのに相手の2マナの《否認》等で対処されてしまうけれど、《ドレイクの安息地》は3ターン目に出せて、3ターン目であれば相手はクリーチャーを展開することを優先して《ドレイクの安息地》に対応するためにマナを残したりしていない。

・《副陽の接近》デッキは《燻蒸》や《残骸の漂着》を《否認》や《強迫》で対処されると終わるが、《ドレイクの安息地》があれば《燻蒸》や《残骸の漂着》を対処されても勝てる。

・《ドレイクの安息地》相手は戦い方が難しい。クリーチャー全部でアタックすれば《残骸の漂着》を撃たれるし、少ないクリーチャーでアタックするとドレイク・トークンで対処される。他には、サイクリングカードを2枚は持っていないだろうと《キランの真意号》でアタックしたら、ドレイク・トークンを2体出されるとか。

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白青サイクリング by Piotr Gaogowski

ワールド・マジック・カップでTOP8入りしたポーランドのPiotr Gaogowski選手のリストになります。
デッキテク:白青サイクリング

他の人の記事ですが、サイドボード・ガイドは以下に記載されています。
Cycling Through Standard By Corey Burkhart

【12/5追記】 また、上記記事を書いたCorey Burkhart による解説&プレイ動画が公開されています。
Channel Corey – Standard U/W Cycling

デッキリスト

白青サイクリング by Piotr Gaogowski
Lands
8 x 平地
6 x 島
4 x 氷河の城砦
4 x 灌漑農地
1 x イプヌの細流
1 x シェフェトの砂丘

Creatures
2 x 秘宝の管理者

Spells
4 x 検閲
3 x アズカンタの探索
4 x 相殺の風
4 x 新たな信仰
3 x ドレイクの安息地
1 x 見捨てられた石棺
4 x 排斥
4 x ヒエログリフの輝き
4 x 残骸の漂着
3 x 燻蒸

 
Sideboard
3 x 威厳あるカラカル
2 x 奔流の機械巨人
4 x 領事の権限
2 x ジェイスの敗北
2 x 不許可
1 x 見捨てられた石棺
1 x ドレイクの安息地
 

解説

Raphael Levyは除去の的になるだけだからと不採用にしていた《秘宝の管理者》について、このリストでは2枚採用されています。
確かにこのデッキを相手にしていると、後半の除去が尽きた頃に《見捨てられた石棺》を使って出てくる《秘宝の管理者》が止められず、そのまま殴りきられたりします。

メインデッキに《見捨てられた石棺》が1枚なのは、チーム・スタンダードというフォーマットの特性上、相手チームのうち1人は高い確率でラムナプ・レッドを使用しており当たる確率が高いことから、最初からサイドアウトしているものと思われます。

メインデッキは全体除去多めで《ドレイクの安息地》も3枚のみと、コントロールへのガードを下げた構成になっています。この辺りはメタゲームに合わせて調整が必要なところになります。

以下、冒頭にリンクを貼ったCorey Burkhart の記事に書いてあった小ネタ集。
・1ターン目にサイクリングして、2ターン目に《アズカンタの探索》をセットした場合、続く3ターンは《アズカンタの探索》で墓地にカードを落として、5ターン目にアズカンタを反転させて土地6枚にする流れが重要。そうすればサイクリングしつつ《残骸の漂着》を撃ったりできるようになる。
・手札に《見捨てられた石棺》があったら、手札にあるサイクリング付きのカードはどんどんサイクリングするのが良い。
・《暴れ回るフェロキドン》に《燻蒸》を撃った時はライフ回復する。
・手札が8枚でターン終了時にカードを捨てる時にも《ドレイクの安息地》の効果は誘発する。


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青白ドレイクの安息地 by Raphael Levy

Raphael Levyがプロツアーイクサランに向けて調整した青白《ドレイクの安息地》についてTCG Playerに記事を投稿していました。元記事中にはサイドボードガイドも書いてあります。
The Ultimate Guide to White-Blue Cycling

デッキリスト

白青サイクリング by Raphael Levy
Lands
3 x 水没した地下墓地
2 x 異臭の池
4 x 氷河の城砦
3 x 灌漑農地
3 x 島
8 x 平地
1 x シェフェトの砂丘

Spells
2 x アズカンタの探索
2 x 見捨てられた石棺
4 x 排斥
4 x 検閲
2 x 相殺の風
1 x デジェルの拒絶
4 x ドレイクの安息地
3 x 農場+市場
2 x 相殺の風
1 x 俗物の放棄
3 x 燻蒸
4 x ヒエログリフの輝き
4 x 新たな信仰
3 x 残骸の漂着

 
Sideboard
4 x 領事の権限
1 x 強迫
1 x 燻蒸
2 x イクサランの束縛
1 x 否認
4 x 陽光鞭の勇者
2 x スカラベの神
 

解説

白青と言いつつ《スカラベの神》のためにタッチ黒しているのが特徴的な構成なります。

また、《ドレイクの安息地》デッキで唯一のクリーチャーとなる《秘宝の管理者》が不採用となっています。これは、除去の的になるだけなのでアタックできることなんてないし、《人質取り》で盗られたり、墓地にサイクリングして落としたら《スカラベの神》に盗られたりとリスクに見合うほどの採用するメリットがないためです。

《農場+市場》は、《ドレイクの安息地》が場に出ていれば《市場》を唱えて2マナ追加で払うことでドレイクのトークンを2体も生成してくれるため、このデッキと相性が良いカードになります。

《相殺の風》は《副陽の接近》デッキを警戒してメインから採用されています。

《ドレイクの安息地》を《人工物への興味》で狙い撃ちされることを想定した別の勝ち手段として、 サイドボードに《スカラベの神》が採用されています。《副陽の接近》も検討したそうですが、《否認》を積んだデッキに効果的ではなく採用を見送ったそうです。

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青白ドレイクの安息地 by Kashmir

デッキリスト

MOで5-0していたリストになります。
青白ドレイクの安息地 by Kashmir
Lands
4 x 氷河の城砦
2 x イプヌの細流
4 x 灌漑農地
6 x 島
4 x 平地
1 x 屍肉あさりの地
2 x シェフェトの砂丘

Creatures
4 x 秘宝の管理者

Spells
2 x アズカンタの探索
3 x 見捨てられた石棺
4 x 排斥
4 x 検閲
4 x デジェルの拒絶
4 x ドレイクの安息地
2 x 燻蒸
4 x ヒエログリフの輝き
4 x 新たな信仰
2 x 残骸の漂着

 
Sideboard
4 x 領事の権限
4 x 相殺の風
1 x 啓示の刻
2 x 否認
4 x 陽光鞭の勇者
 

解説

アモンケット発売前にSeth Manfieldが「The Return of White-Blue to Standard」という記事で紹介していた青白《ドレイクの安息地》の進化系になります。

また、Seth Manfieldは「Pro Tour Prep - The Latest Standard Technology」というプロツアーイクサランに向けた記事の中でもこのデッキを取り上げていました。

アモンケット時代にデッキをコピーして回してみたのですが、《ドレイクの安息地》が動き出す頃には手札を使い切ってしまっているか、手札を温存していたせいでマウントを取られていて巻き返すのが苦しかったりして、 当時は「Seth Manfieldでも弱いデッキ作ってしまうんだな」とか思っていたのですが、当時はパーツが不足していたのと回していた私が雑魚だっただけで、デッキの完成度は高かったことが証明されました。さすがSeth Manfieldです。

ビートダウンに対する時間稼ぎカードとして、《新たな信仰》のライフゲインに加えて《デジェルの拒絶》も加入しているため、ビートダウンに対してアモンケット時代よりも強くなっています。どちらもサイクリングを持っているためコントロール相手でも手札で腐らないところが素晴らしいです。

サイクリングで墓地にカードがすぐにたまるため、このデッキは《アズカンタの探索》を最も早く反転できるデッキになると思われます。

そして何と言ってもこのデッキを大幅に強化したのは《見捨てられた石棺》になります。墓地に送り込んだ優秀なサイクリングカードたちを使い回すことにより、後半戦における「《ドレイクの安息地》だけ場に出ていて他に手札がない」「サイクリングしてドレイク出してたら相手の脅威を防ぎきれない」といった息切れを回避することができます。《ヒエログリフの輝き》をサイクリングして、その後墓地から唱えれば3ドローできます。

《見捨てられた石棺》は普通に唱えたサイクリング持ちカードが追放されてしまうので、あまり早く場に出すことができません。《見捨てられた石棺》をどのタイミングで出すかについては練習が必要そうです。

コントロール相手にはこれらのカードをサイドボードの《相殺の風》と《否認》でなんとしても通します

また、上記リストに含まれていないカードとして、Ali AintraziがTCG Playerの記事「Tuning Off the Generator」の中で、《新たな視点》をお勧めしていました
サイクリングコストが0マナになればドレイクを大量生産できる他、《新たな視点》に《排斥》を打たれた場合、対戦相手のその《排斥》を《排斥》し返すことでもう1度3ドローできます。

日本語版/R/アモンケット/青[R] : ドレイクの安息地/Drake Haven


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