イクサラン環境の黒緑エネルギー(黒緑巻きつき蛇)系のデッキになります。詳細は元記事をご参照ください。
イクサラン環境のスタンダードデッキまとめはこちら




ジャンドエネルギー by Craig Rocco

2017/12/1に開催されたSCG Invitationalで15位(7勝1負)だったリストです。

デッキリスト

ジャンドエネルギー by Craig Rocco
Lands
3 x 森
1 x 山
2 x 沼
4 x 霊気拠点
4 x 花盛りの湿地
3 x 泥濘の峡谷
4 x 根縛りの岩山
1 x 隠れた茂み

Creatures
2 x 歩行バリスタ
4 x 逆毛ハイドラ
4 x 栄光をもたらすもの
4 x 光袖会の収集者
4 x 牙長獣の仔
3 x 導路の召使い
4 x 巻きつき蛇

Spells
3 x 顕在的防御
4 x 蓄霊稲妻
2 x ヴラスカの侮辱
4 x 霊気との調和

Sideboard
3 x 野望のカルトーシュ
2 x 人工物への興味
1 x チャンドラの敗北
2 x 致命的な一押し
1 x ヴラスカの侮辱
1 x 反逆の先導者、チャンドラ
3 x 強迫
2 x 失われた遺産


解説

ダブルシンボルを要求するカードが4マナと5マナに盛りだくさんの欲張り構成で、少しでもマナ基盤を安定させるために《歩行バリスタ》の枚数を削って《導路の召使い》が投入されています。

ラムナプ・レッド相手に、サイドボードからお馴染みの必殺技である《逆毛ハイドラ》+《野望のカルトーシュ》を炸裂させることができるのがジャンドの1つの強みになります。
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ジャンドエネルギー by Aaron Cooley

2017/10/22に開催されたSCG Standard Classic Cincinnatiで10位だったリストです。

デッキリスト

ジャンドエネルギー by Aaron Cooley
Lands
4 x 霊気拠点
4 x 花盛りの湿地
2 x 泥濘の峡谷
1 x 竜髑髏の山頂
4 x 森
2 x 山
1 x 根縛りの岩山
2 x 沼

Creatures
4 x 歩行バリスタ
4 x 光袖会の収集者
4 x 牙長獣の仔
4 x 巻きつき蛇
2 x ピーマの改革派、リシュカー
3 x 逆毛ハイドラ
2 x 栄光をもたらすもの

Spells
3 x 反逆の先導者、チャンドラ
4 x 霊気との調和
3 x 致命的な一押し
4 x 蓄霊稲妻
2 x ヴラスカの侮辱

   
Sideboard
3 x 強迫
1 x 霊気圏の収集艇
2 x 貪る死肉あさり
2 x 大災厄
2 x 失われた遺産
2 x 暴れ回るフェロキドン
1 x 不屈の神ロナス
2 x 豪華の王、ゴンティ



解説

トークンデッキを強く意識してか、メインに「栄光をもたらすもの」とサイドボードに「暴れ回るフェロキドン」を採用するため、黒緑巻きつき蛇に赤を加えたデッキになります。

除去について「無許可の分解」も採用できる色ですが、「不屈の追跡者」の退場によりアーティファクトが減ったのと、既に「ヴラスカの侮辱」という重たい除去があるので不採用となっています。

また、「王神の贈り物」や「オケチラの碑」が流行っていた時期にはメインから「削剥」を採用してアーティファクトが壊せるのがジャンド巻きつき蛇の強みでした。「奔流の機械巨人」や同型の「新緑の機械巨人」も一撃で倒せます。や今後もアーティファクトがまた流行り出したら「削剥」を採用することができます。
他には膠着した時のトドメ用に「木端+微塵」の採用もありだと思います。

イクサランでM10ランド(チェックランド)が再録されたためジャンドは組みやすくなったものの、このデッキのように1ターン目から動き始めるデッキの場合、1ターン目にサイクリングランドをタップインとかやりたくないため、M10ランドではなく霊気拠点に頼ることになります。霊気拠点にエネルギーを絶やさず供給できるかが、鍵になるかと思います。

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スゥルタイ・エネルギー(知識のカルトーシュ入り) by Alexander West

Alexander Westがグランプリ・アトランタとポートランドで10-5の成績を残し、同じデッキを使用した知人もポートランドでTOP16入りしたスゥルタイ・エネルギーのリストをChannel Fireballの記事「Sultai Skies by Alexander West 」で公開していました。。

記事にはサイドボード・ガイドも掲載されています。

デッキリスト

Sultai Skies by Alexander West
Lands
4 x 霊気拠点
4 x 花盛りの湿地
4 x 植物の聖域
3 x ハシェプのオアシス
2 x 森
1 x 島
2 x 沼

Creatures
4 x 巻きつき蛇
4 x 光袖会の収集者
3 x 歩行バリスタ
4 x 牙長獣の仔
2 x 緑地帯の暴れ者
4 x 逆毛ハイドラ
4 x ならず者の精製屋

Spells
4 x 霊気との調和
4 x 顕在的防御
4 x 致命的な一押し
2 x 領事の旗艦、スカイソブリン
4 x 知識のカルトーシュ

Sideboard
1 x 領事の旗艦、スカイソブリン
2 x 緑地帯の暴れ者
4 x 野望のカルトーシュ
4 x 否認
2 x ピーマの改革派、リシュカー
2 x 人工物への興味


解説

スゥルタイ・エネルギーに、青緑打撃体でお馴染みの《知識のカルトーシュ》を加えたデッキです。
《巻きつき蛇》のおかげで大く育った《逆毛ハイドラ》や《牙長獣の仔》が空から殴ってきます。

私もスゥルタイ打撃体を使っていた時は《逆毛ハイドラ》に《知識のカルトーシュ》と《野望のカルトーシュ》をつけるだけで赤単やティムール・エネルギーに勝てており、打撃体いらないなと思っていたので、この方向性には共感できます。

青黒が入っているデッキですが、素早く殴りきるデッキのため《スカラベの神》は不採用となっています。

ラムナプ・レッドに対して、《ヴラスカの侮辱》も《徙家+忘妻》も入っていないのでハゾレトを対処できないのですが、《野望のカルトーシュ》で時間を稼ぎつつ、やられる前に空から殴りきるプランなんだと思われます。

サイドボードについては、以下の別案もTwitter(@TolariaWest)で掲載していました。
4 x 野望のカルトーシュ
4 x 暗記+記憶
4 x 呪文貫き
2 x 緑地帯の暴れ者
1 x 領事の旗艦、スカイソブリン
《呪文貫き》は《否認》よりもマナコストが軽いことから、《暗記+記憶》は土地以外のパーマネントになんでも対処できることから採用を検討したとのことです。また、土地について上記の20枚から、《異臭の池》か何かを加えて21枚にしたいとのことです。

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スゥルタイエネルギー by Seth Manfield

プロツアーイクサランでSeth ManfieldがTOP8に入賞したリストになります。

TCG PlayerでSeth Manfieldがプロツアーについての記事を早速投稿しており、記事の序盤は自分を褒めているだけなのですが、中盤以降にデッキのカード選択についても解説がありました。
Winning Pro Tour Ixalan

11/11追記
Seth Manfield本人による「The Complete Guide to Sultai Energy」がTCG Playerの記事に投稿されました。デッキの考え方は他の記事に書いてありますが、この記事にはサイドボードガイドが書かれています。

デッキリスト

スゥルタイエネルギー by Seth Manfield
Lands
4 x 霊気拠点
4 x 花盛りの湿地
4 x 植物の聖域
2 x 異臭の池
4 x 森
1 x 島
2 x 沼

Creatures
3 x 歩行バリスタ
4 x 光袖会の収集者
3 x 人質取り
4 x 牙長獣の仔
4 x ならず者の精製屋
4 x 巻きつき蛇
2 x ピーマの改革派、リシュカー
1 x スカラベの神

Spells
4 x 顕在的防御
4 x 致命的な一押し
4 x 霊気との調和
2 x ヴラスカの侮辱

Sideboard
3 x 貪る死肉あさり
1 x スカラベの神
3 x 強迫
2 x 短命
2 x 否認
1 x 本質の散乱
1 x 人工物への興味
2 x 自然に仕える者、ニッサ


解説

SCG OpenでAndrew Jessupが優勝したリストのメインボードから《歩行バリスタ》と《人質取り》を1枚ずつ減らして、《ヴラスカの侮辱》を2枚追加しています。《スカラベの神》や《熱烈の神ハゾレト》が多いことを想定してのメイン採用だと思われます。
《人質取り》の枚数について、《熱烈の神ハゾレト》対策としてSethのチームメイトには《人質取り》を4枚採用した人もいたようですが、《人質取り》を返しのターンで除去されてハゾレトに殴り返されるリスクがあるため、ハゾレトを直接的に除去できる《ヴラスカの侮辱》を採用しています。

それによって空いたサイドボードの枠には《自然に仕える者、ニッサ》が採用されています。

他にサイドボードで目を引くカードは《短命》です。エネルギーを支払うことでマイナス修正を与えることができるため、破壊不能を持っている《熱烈の神ハゾレト》相手に重宝します。

Sethはプロツアー開始前にTCG Playerの「The State of Standard」という記事の中で、プロツアーではスゥルタイエネルギーを使うと書いていました。この記事によると「Energy is broken.(エネルギーは壊れてる)」とのこと。

このデッキはティムール・エネルギーに対して相性は良くないものの、それ以外のデッキに対しては強いデッキとのことです。

ティムール・エネルギーの《栄光をもたらすもの》や《反逆の先導者、チャンドラ》はこのデッキにとっての脅威となり、勝負所で《顕在的防御》を使って《人質取り》を守る必要があります。

《巻きつき蛇》がいるため、このデッキは《静電気式打撃体》を除いた他のエネルギーデッキよりも爆発力があるデッキとなります。

一方、ティムールと異なりサイドボード後にコントロールのようには振る舞うことはできず、とにかく早いターンで相手を倒しにいくデッキとのことです。長期戦では《歩行バリスタ》がとどめを刺します。マナ基盤は優れていないものの、マナコストが大きいクリーチャーに頼らず軽くて優れたクリーチャーで攻めていくことができます。

2ターン目から《巻きつき蛇》や《牙長獣》といった強力なクリーチャーが出てくるため、相手はそれらは単体除去を打つことになり、単体除去が尽きた頃に《人質取り》が登場します。

11/11追記。
ティムール・エネルギーがサイドボードに採用している《川の叱責》は採用しないのかと記事のコメント欄でSethに質問があり、それに対しては「このデッキには6マナは重たすぎる」とのことでした。

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スゥルタイエネルギー by truthordare

2017/10/21に開催されたスタンダードMOCSで8-0していたリストです。

デッキリスト

スゥルタイエネルギー by truthordare
Lands
4 x 霊気拠点
4 x 花盛りの湿地
4 x 植物の聖域
2 x 異臭の池
4 x 森
1 x 島
2 x 沼

Creatures
4 x 歩行バリスタ
4 x 光袖会の収集者
4 x 人質取り
4 x 牙長獣の仔
4 x ならず者の精製屋
4 x 巻きつき蛇
2 x ピーマの改革派、リシュカー
1 x スカラベの神

Spells
4 x 顕在的防御
4 x 致命的な一押し
4 x 霊気との調和

Sideboard
3 x 強迫
1 x 呪文貫き
1 x 本質の散乱
2 x 否認
4 x 貪る死肉あさり
1 x 多面相の侍臣
2 x ヴラスカの侮辱
1 x スカラベの神
1 x 秘宝探究者、ヴラスカ


解説

SCG OpenでAndrew Jessupが優勝したリストとメインボードは全く同じで、サイドボードが2枚だけ異なります。Andrew Jessupのリストから「強迫」1枚と「貪る死肉あさり」1枚を減らして、代わりにティムールエネルギーに対して有効な「本質の散乱」1枚と「多面層の侍臣」1枚を追加しています。

ちなみに、ちょっと前の記事ですが、Andrew Jessup自身もサイドボードのアップデートをしており、その中では上記リストとの差としてサイドボードが「否認」3枚、「本質の散乱」0枚、「多面相の侍臣」の代わりに「慮外な押収」が採用となっていました。

以下の記事の下の方にAndrew Jessupによるサイドボードガイドがあります。
Reflecting on SCG Dallas and the future of Sultai

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スゥルタイエネルギー by Andrew Jessup

2017/9/30から10/1に開催されたSCG OpenでAndrew Jessupが使用して優勝したリストです。

デッキリスト

スゥルタイエネルギー by Andrew Jessup
Lands
4 x 森
1 x 島
2 x 沼
4 x 霊気拠点
4 x 花盛りの湿地
4 x 植物の聖域
2 x 異臭の池

Creatures
4 x 歩行バリスタ
4 x 光袖会の収集者
4 x 人質取り
4 x 牙長獣の仔
4 x ならず者の精製屋
4 x 巻きつき蛇
2 x ピーマの改革派、リシュカー
1 x スカラベの神

Spells
4 x 顕在的防御
4 x 致命的な一押し
4 x 霊気との調和
Sideboard
4 x 貪る死肉あさり
2 x 否認
1 x 呪文貫き
2 x ヴラスカの侮辱
1 x スカラベの神
1 x 秘宝探究者、ヴラスカ
4 x 強迫


解説

既にスカラベの神のために黒タッチしていたティムールエネルギーが、イクサランのベストカードと言われ始めている『人質取り』をタッチするために赤を捨ててスゥルタイカラーになったデッキです。『巻きつき蛇』がいるため、『牙長獣の仔』のサイズはティムールエネルギーを上回ります。また、ティムールエネルギーよりも軽いカードを増やして前半戦に注力したデッキとなります。

『人質取り』を守るため、メインには『顕在的防御』が採用されており、サイドにも『呪文貫き』が採用されています。また、『人質取り』の加入により同じ4マナ域である『逆毛ハイドラ』は優秀なクリーチャーであるものの、これ以上は4マナ域は増やしたくないためリストラされています。

サイドボードの『ヴラスカの侮辱』は『熱烈の神、ハゾレト』や『スカラベの神』といった破壊不能クリーチャーやプレインズ・ウォーカーを除去するのに使用します。対クリーチャーとしては既に『人質取り』がいますが、テンポよくアタックしていくにあたって『人質取り』は破壊不能クリーチャーが出てくるのを待たずに出していきます。また、ライフゲインかラムナプレッドに対して地味に嬉しいです。

『貪る死肉あさり』は3マナ4/3のアタッカーとして、あるいはライフを回復できることから、クリーチャー同士で殴り合うマッチアップでサイドインするとのことです。また、『王神の贈り物』デッキのような墓地を利用するデッキに対してもサイドインします。

サイドボード後には、『秘宝探求者、ヴラスカ』を投入し、かつてのマルドゥ機体のようにサイドボード後にコントロール寄りの構成に するプランを取ることができます。

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スゥルタイエネルギー by Brennan Decandio

StarCityGamesでBrennan Decandioが公開していたリストになります。黒緑エネルギーにイクサランの強力な海賊である『人質取り』と『スカラベの神』を追加したデッキになります。

デッキリスト

スゥルタイエネルギー by Brennan Decandio
Lands
4 x 霊気拠点 
4 x 花盛りの湿地 
4 x 植物の聖域 
1 x 島
5 x 森
4 x 沼

Creatures
3 x 歩行バリスタ
3 x 光袖会の収集者
3 x 人質取り
4 x 牙長獣の仔
4 x マーフォークの枝渡り
4 x ならず者の精製屋
4 x 巻きつき蛇
2 x スカラベの神

Spells
4 x 致命的な一押し
3 x ヴラスカの侮辱
4 x 霊気との調和

Sideboard
2 x 魔術遠眼鏡
2 x 殺戮の暴君
3 x 否認
2 x 豪華の王、ゴンティ
2 x 強迫
2 x 板歩きの刑
2 x ヤヘンニの巧技


解説

マーフォークの枝渡りは、2マナの探検持ちクリーチャーで、土地を手札に加えるか3/2で場に出るという高スペックなクリーチャーですが、それだけなく、巻きつき蛇がいるとなんと4/3になります。上記のReid Dukeの記事でも、黒緑ミッドレンジとジャンドミッドレンジで採用されていました。

『闇の掌握』がスタンダードから落ちて『熱烈の神、ハゾレト』に対処できなくなったかと思いきや、場のクリーチャーかアーティファクトを追放する『人質取り』を追加することで対処しています。上記のリストにはいませんが、場に出た時に相手の手札を追放する『帆凧の掠め盗り』を採用することで、『人質取り』を守るプランもありそうです。

また、青を足したことにより5マナ域には『新緑の機械巨人』ではなく『スカラベの神』が採用されています。『人質取り』の存在を考慮すると、確かに『スカラベの神』の方が相性がよく、さらにエネルギーや+1カウンター以外の戦い方もできるようになるため強そうです。

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黒緑エネルギー

ChannelFireballでReid Dukeが公開していたリストになります。黒緑エネルギーが使いたいのではなく、ヴラスカが使いたいだけのようです。

デッキリスト

黒緑エネルギー by Reid Duke
Lands
4 x 霊気拠点 
4 x 花盛りの湿地 
1 x ハシェプのオアシス 
2 x  イフニルの死界
7 x 森
4 x 沼

Creatures
4 x 歩行バリスタ
4 x 光袖会の収集者
3 x ピーマの改革派、リシュカー
4 x 牙長獣の仔
4 x 巻きつき蛇
3 x 逆毛ハイドラ
3 x 新緑の機械巨人

Spells
4 x 致命的な一押し
1 x ヴラスカの侮辱
1 x 不帰+回帰
4 x 霊気との調和
2 x 強迫
1 x 秘宝探求者、ヴラスカ
 

解説

『秘宝探求者、ヴラスカ』は初期忠誠度が6と高く、+2能力から入ればなんと忠誠度が8になるのでクリーチャーによるダメージで落とすのはなかなか骨が折れます。また、+2能力でトークンを生成して自分を守ることができ、何よりも-3能力によりメインから『排斥』などの厄介なエンチャントを壊せるというところが強みになります。
『闇の掌握』がスタンダードから落ちましたが、代わりに『ヴラスカの侮辱』を手に入れています。元々が強いデッキでローテーションで失うパーツも少ないため、ローテーション直後の新デッキが煮詰まっていないような時期には安定して強いと思われます。 
<br>
元々の記事はヴラスカの使い道を考えるのが趣旨のため、黒緑エネルギーの他にも黒緑ミッドレンジとジャンドミッドレンジが紹介されています。

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