原文を読むのが面倒な人向けに要約しました。


メインストーリー第3話:ティボルトの英雄譚

2話から時間を少しさかのぼって、ティボルトがカルドハイムにやってきてから何をしていたかの物語。

恐ろしい獣(※おそらくヴォリンクレックス)はティボルトに毒を注入し、自身のためにカルドハイムに動乱をもたらすなら毒を取り除くといった。
理由は不明だがそもそもカルドハイムに災難を引き起こそうと企んでいたティボルトは、その獣に合意した。

まずは変装するために本物のヴァルキーをとらえ、氷に覆われた領界カーフェルのミイラの王ナーフィの宮殿の地下牢に幽閉した。ドゥームスカールが始まったら黄金を真っ先に持ち出してよいという条件で。

続いてヴァルキーの姿をまとい、鍛冶場主のコルが戦いの神ハルヴァールへの贈り物として作っていた、あらゆる領界に続く路を開く剣を、コルを殺して奪う。
悪戯の神の強奪

次にエルフの故郷スケムファーへ向かう。エルフ達はもともとカルドハイムの神々を不信がっており、ティボルトは神々が悪いことを考えているという嘘をヘラルド王に吹き込む。ヘラルド王は生き残るために神々に先制攻撃をすることを決める。
スケムファーの王、ヘラルド


セルトランドでは霜の巨人たちへと、長いまどろみから目覚めたトルガのトロールの侵入を警告した。ブレタガルドでは物騒なスケレ氏族へと、悪魔の主ヴェラゴスの帰還を約束した。カルドハイムのあらゆる領界にて、ティボルトは戦と混沌の種を撒いていった。


戦乙女がいる、世界樹の梢に位置する高遠な領界、シュタルンハイム。戦乙女たちは政治や黄金に左右されないため、騙してけしかけるのではなく、領界に穴をあけて《星界の大蛇、コーマ》を呼び込んだ。
星界の大蛇、コーマ


そして今、彼はこの剣をずっと謙虚な、とはいえ重要な仕事に用いていた。イマースタームの黒色玄武岩に線を引き、ひとつの軌跡を残すのだ。真に重要な仕事――あのプレインズウォーカーをおびき寄せるために。

この英雄譚の結末は未だ記されていない。だがその結末を先んじて語らせてもらおう。ティボルトはそのプレインズウォーカーを殺す。命が消えゆく瞳で彼女が最後に見るのは、カルドハイムが燃える様である。全ての領界が遂に、大いなる栄光の大火の中でひとつとなるのだ。


ヴォリンクレックスに関する考察については以下。
あなたの隣のプレインズウォーカー 第110回 突然のファイレクシアン

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