『ラヴニカの献身』のストーリー「隠し財産の元帳」が公開されました。オルゾフのストーリーです。
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以下、全部読むのが面倒な人向けの要約です。

隠し財産の元帳

主人公はオルゾフの徴税人、「ミリー」。女性。

使用人がいるような裕福な家庭であるが、父親が投資に失敗するわ、ギャンブルで負け続けているわという状況のため、父親を助けるため徴税したお金の一部を掠め取り、その半分を父親に渡すことをしていた。なお、掠め取ったお金のもう半分は徴税で困窮している市民を支援することに使っていた。

また、肉魔道士の助手という副業もしており、スラルの生成などを行っていた。


ある日、「肉魔道士ジャレク」のところで働いていたとき、セレズニアのローブをまとった一人の女性が負債を返せず嘆願をしていた。セレズニアのローブをまとってはいたが、オルゾフに借金をする議事会員はいないため、おそらくディミーアの間諜(スパイ)である。

「ヴィトゥ=ガジーの弱点を知っています。少し調教師に確認する必要がありますが、きちんと償います。負債は全額清算できます!」


しかし肉魔道士ジャレクは聞く耳をもたず、ルーンを起動するとその女性を殺害し、呪文を唱えてその女性の霊を祈祷書へと束縛した。

ミリーはジャレクに呼ばれ、その女性の屍を部屋から引きずり出し、スラルを生成する際に使うため屍を片づけていた。その際、部屋の中央にたたまれたセレズニアのローブに気づき、子供の頃、内心セレズニア議事会に入りたいと思っていたミリーは、ローブをカバンに入れ、家に持ち帰ってしまう。


また別のある日、暴動により午後の仕事が休みになってしまったミリー。父は今後の事業のために桟橋の親方(=「霧に包まれて」のグリンブリー・ワティス?)と会いに、母は社交クラブへ出ていった。

ミリーは寝台の下に隠したセレズニアのローブを思い出し、それを着て議事会員になりきっていた。

すると父が突然帰宅し、ローブがうまく脱げなかったミリーはセレズニアが大嫌いな父にセレズニアのローブを着ているところを見られてしまう。

とっさに嘘をつき、父を欺くミリー。
「お父様、私、情報を入手したんです、ヴィトゥ=ガジーに弱点があるっていう。潜入して、この眼で確かめるつもりなんです。それを手に入れられたなら、セレズニアの全てが私達に慈悲を請うでしょう!」


ということで、本当にセレズニアに潜入することになってしまい、新入会員説明会にやってきたミリー。

ダニカ、カズ、ヴァシルの3人との4人部屋で暮らすことになる。セレズニアはオルゾフとは異なり衛生面はあまりよくなく、部屋のある建物では同じ組の三百人全員の脇臭が鼻に襲いかかってきていた。長老はその臭いを「自然のオーラ」の一部と呼んでいた。

また別の日、ミリーが集団的祝福へ参列するように言われた際、新しいローブを手に入れようと思ったがオルゾフのように通貨で購入することができず、仕立屋はローブを銅製の湯沸かしかバンドゥ磨きの枝切り鋏以外とは交換しないと言った。ミリーは物々交換を繰り返してなんとか銅製の湯沸かしを手に入れるが、仕立屋はすでに湯沸かしを手に入れてしまっており新しいローブを入手できなかった。

その日、ミリーはダニカへと、明日一緒にヴィトゥ=ガジーへ行かないかと尋ねた。


次の日、成長の呪文を学び植木鉢の種を成長せることを試みていたが、ミリーだけがうまくできていなかった。オルゾフで死に触れすぎてしまったからかもしれない。

長老がミリーたちのところにやってくる直前、ダニカは自分の鉢とミリーの鉢を交換する。芽が出ていなかった鉢を持っていたダニカは、長老の指示で補修をすることになる。ダニカはミリーがヴィトゥ=ガジーへ行きたがっていたため、ミリーが補修にならないように助けてくれたのだ。


1人でヴィトゥ=ガジーまでやってきたミリー。するとローブに今まで気づかなかったポケットがあり、その中に手を入れると1つのセレズニア製と思われるアーティファクトがポケットの中に現れた。

手の内で脈打つそのアーティファクトをヴィトゥ=ガジーへと掲げた時、ヴィトゥ=ガジーはイゼット団のとある魔道士長による攻撃から復活したのだけれど、修復は表面的なものに過ぎず、次に計画的に攻撃されたら完璧に破壊されてしまうであろう状態であることが分かった。



その日の夕刻、ミリーは家に急いだ。

母親はミリーがセレズニアに憧れていたことをお見通しだったようで、「ヴィトゥ=ガジーの広間でくすねてきたと言いなさい、素晴らしいお話を考えてね。それで今は、あの人の富への空想を満足させられるでしょうから」と黄金の冠をミリーに渡してくれた。

家族とセレズニアでの思い出話をネタに談笑しながら夕食をとる中で、ミリーはセレズニアの仲間たちのことも思い出しつつ、この時間が家族がもつ真の財産だと思い至り、ヴィトゥ=ガジーの弱点について話のはやめることにした。代わりに、母親からもらった黄金の冠を父親にプレゼントした。


その約2週間後、父親の誕生日。ミリーは父親に「これは魔法のお金の木」 といって素焼きの鉢を渡した。
「昨日、差し押さえからくすねたの。毎晩、一枚のコインを実らせるのよ」

緑が大嫌いだったミリーの父だが、この木は大切に世話をしており、ミリーは父親が寝ている間に毎日金貨を1枚、鉢の中に埋めていた。

このほんの僅かな緑が家にあることで、私は静穏と希望に満たされた。今のところは、生活に加えることを父が許した一本の若木に過ぎないかもしれない。けれどすぐにそれは鉢から根を広げていくのだろう。そしてやがて、私も同じように。


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